平成11年度
 山口県高等学校バスケットボール新人大会兼山口県体育大会

期日:平成12(2000)年1月8日(土)・9日(日)…予選トーナメント
                1月14日(金)・15日(土)…決勝リーグ

会場:俵田翁記念体育館 宇部高校 宇部工業高校 小野田市体育館
    宇部市勤労者体育センター 宇部中央高校

※上位3チームは、2月11日(金)〜13日(土)に広島市で開催される、中国地区高等学校バスケットボール新人大会に出場する。

 

 

女子決勝リーグ 観戦レポート

 盆も正月もない。ミレニアムもカウントダウンも関係ない。県内高校バスケットボ−ル人(果してそんな人種がいるか、どうかは別にして)の多くは先の思いを胸に、正月からコ−トに立ち続けられたことと思う。
 1月8日(土)、宇部市各体育館にてテイップ・オフ!いよいよ県新人大会ブロック予選が始まった。(ア)ブロックからは、先の選抜で全国四位の偉業を成し遂げた三田尻女子が柳井商業を破って貫祿の進出。(イ)ブロックは試合巧者の宇部女子が、苦戦しながらも宇部商業を下して薄氷の勝利。(ウ)ブロックは好チ−ム岩国を粉砕した光が堂々の進出。(エ)ブロックは長府、下関商業の同地区どうしでの争い。総合力にまさる下関商業がダブルスコアで長府を退けた。最後の(オ)ブロックは、予想通り下関南と高水の一騎討ちとなった。高水が序盤から、お得意の1−1−2−1もしくは2−2−1ぎみのゾ−ンプレスを全開させ、ワンマ−クリ−ド更には打てば入るというような驚異的な3Pを爆発させ、下関南を力でねじ伏せて、ブロック優勝を飾った。
 さあ、これで、いよいよ各ブロック一位が決定し、5チ−ムによる総当たり戦である。戦いの前の下馬評を拾ってみると、やはり本命は三田尻。個人技能・層の厚さ、どれをとっても県内では抜きん出ているのではと、もっぱらの噂。それに続くのが、光・下関商業。両校は先のTYS杯において決勝戦で戦っており、相変わらず光はトランジション、タフなデイフェンスが目をひく。一方、下関商業は1年生ガ−ド石口の成長で、外回りが充実。県内でも屈指のガ−ド・フォワ−ド陣である。そして宇部女子、高水といったところであろうか。
 ところが、ところが、予想はあくまでも予想にすぎず。試合が始まれば劇的な結果が、我々が予期しない、様々な波瀾が引き起こされたのである。

第1日目

第1試合 宇部女子 vs 下関商業
 お互い、ハ−フのマンツ−ンマンデイフェンスをしく。下関商業は、速いパス回しから攻撃のチヤンスを作ろうとするが、宇部女子の堅いデイフェンスに阻まれ、シュ−トミスやパスミスが続きなかなか得点がのびない。それに対して宇部女子はミドルシュ−トやリバウンドシュ−トを確実に決め、4−18と宇部女子がリ−ドしたところで下関商業タイムアウト。タイムアウト後、下関商業もやっとシュ−トが決まりだしたが、点差を縮めることはできずに前半を終了。後半開始早々、下関商業のスティ−ルからの速攻が連続できまり、調子を取り戻した下関商業が一気に追い上げを見せ、31−34と3点差までつめよる。しかしここで力尽きたのか、その後得点が伸びず、宇部女子にリ−ドを広げられてゲ−ムセット。宇部女子が一勝目をあげる。下関商業は前半のミスが悔やまれる。

第2試合 光 vs 高水
 果して高水が、光相手に、得意のプレスをいつ仕掛けるか。光相手に臆することなく、いつもの −行け行け!どんどんバスケット− を展開できるか。
 ゲ−ム序盤、光が、高水のミスを逃さず加点していく。出足の緊張からか高水、いつもの勢いが感じられない。光オ−ルコ−トプレスで更に圧力をかけ、ハ−フになっても高水のボ−ルラインを押し上げて、3Pも自由に打たせない。しかし高水リバウンドをがんばり、離されず、ついていく。4−4になって、高水、初めて得意の1−1−2−1(1−2−2)のプレスを仕掛けるも、光、「待ってました」とばかりに縦パスを使い、ノ−マ−クからフリ−シュ−トを狙っていく。スタ−ト5分、10−4で高水タイムアウトを取るも、光D木野田の速攻、1対1で点を重ね、あっと言う間に20−6まで引き離した。それに対して高水Dのインサイド1対1と、ハイポスト経由で外にふり、3Pで対抗するも、しかしながらリバウンドを光に支配され、パスアウト→縦パス・ロングパス→リング下イ−ジ−シュ−トと、思いのままに光に加点されていく。前半終了 50−18勝負あり。後半に入って高水Dのミドルポストでの1対1、Gのクイックリリ−ス3Pで点を返していくも、いかんせん前半の失点多し。結局、48−96で光が高水を粉砕した。

前半  高水 2P…5/15  3P…0/19 FT…8/15
       光 2P…18/33 3P…2/10 FT…8/9

後半  高水 2P…10/12 3P…3/10 FT…1/2
       光 2P…17/22 3P…4/15 FT…1/1

第3試合 下関商業 vs 三田尻女子
 スタ−テイングファイブ 下関商業 CDILM  三田尻女子 CDEGH
 出だし、お互いのデイフェンスが良く得点が入らない時間が続くが、三田尻女子はJのドライブがよく決まり、徐々に点差を広げていく。下関商業は三田尻女子のデイフェンスに対し、単発のシュ−トを打つのみとなってしまい、なかなか良いシュ−トが打てない。その結果、無理な状態からの強引な1対1を仕掛けてしまい、落ちたシュ−トを三田尻女子に確実にリバウンドをとられ速攻に走られるという悪い展開になってしまった。後半も三田尻女子は堅いデイフェンスで下関商業のオフェンスを封じ込め大量リ−ドで勝利をおさめる。

第4試合 高水 vs 宇部女子
 スタ−テイングファイブ 高水 CDFGH  宇部女子CDEHJ
 宇部女子はハ−フのマンツ−マン、高水は1−1−2−1のゾ−ンプレスからハ−フのマンツ−マンと、低身長のハンディをオ−ルコ−トのデイフェンスでカバ−しようとする。しかし宇部女子のデイフェンスが良く高水の攻撃をDのハイポストからのドライブのみに抑え、オ−ルコ−トのデイフェンスをやるチャンスがなかなかおとずれない。それに対し宇部女子はサイズの違いを充分にいかし、175cmのHのロ−ポストプレ−で確実に得点していく。宇部女子はリ−ドを20点近くまで広げたところでメンバ−チェンジし、主力を休ませるがこれが高水の反撃を生み、差を10点まで縮められる。宇部女子もたまらずメンバ−をもとに戻し、高水の勢いを断ち切る。結局、前半48−30宇部女子−ドで終了。後半も宇部女子は徹底してロ−ポストプレ−にこだわり得点する。守っては高水の攻撃をDの1対1のみとし、87−58でゲ−ムセット。

第5試合 三田尻女子 vs 光
 スタ−テイングファイブ 三田尻女子 CDGHI  光 CDFGH
 パスの起点や得点源となるチ−ムの核を封じ込めるために、エ−スを抑えることは自チ−ムを勝利に導く大きなカギである。光は過去においてこの戦術を様々な形で使ってきた。フェイスガ−ド・ボックスワン・トライアングルツ−など。今回のこの戦いにおいても、光は三田尻女子Cを徹底マ−クする戦法をとった。
 試合は光D木野田がアイソレイションぎみに、トップの位置からレイアップで先制。一方の三田尻女子もお返しとばかりにDが右45度より1対1で抜き去り得点。序盤は一進一退の攻防、光はDのハイポスト付近のミドルシュ−トと1対1、更には3Pフォ−メイション(フレックスというべきか?)を展開。三田尻女子C、光Gにフェイスガ−ドされるも、Dの3Pなどで得点を積み重ねていく。スタ−ト5分、三田尻女子Cボ−ルカットからレイアップで14−5。光たまらず1回目のタイムアウト。光、再三に渡ってスクリ−ンプレイでノ−マ−クを作ろうとするが、三田尻女子デイフェンスが予測とファイトオ−バ−で、それをことごとく潰していく感じである。得点が20−7となって光がデイフェンスを変える。シュ−トが落ちれば、光Hがチェイサ−で三田尻Cをマ−ク、残りの4人で1−3ゾ−ン。シュ−トが入ればフルコ−トプレス。この際も三田尻Cへのフェイスガ−ドは外していない。しかしながら光、攻め手がない。後手、後手とまわり、三田尻女子に得点を重ねられる。前半残り7分得点は34−15。光、三田尻Dにもフェイスガ−ドを仕掛ける。確かに三田尻女子には戸惑いは見えるが、光自身も本来のリズムを失って、オフェンシブなバスケットが影をひそめている感がある。前半終了、40−27。後半に入っても光は三田尻Cへのフェイスガ−ドを続ける。しかしオフェンスが前半と打って変わって、リズム良く積極果敢に1対1を仕掛けていく。スタ−ト6分、三田尻女子わずか1ゴ−ルに抑えられ、光、急追して42−37。ここから三田尻女子Gが光Dのパワ−プレイを抑え、オフェンスでは4アウトでしっかりとスペ−スを取り、フェイスガ−ドをとかれたCの3Pや、D・Gのオフェンスリバンドで着実に加点していき、三田尻女子に流れを再び取り戻した。光はその後もフェイスガ−ドや1−3ゾ−ン、プレスなど頑張りを続けたが、いかんせん前半の点差が大きく74−59で三田尻女子が2勝目をあげた。

前半 三田尻 2P…15/20 3P…3/9 FT…3/9 OR…3 DR…8
       光 2P…9/17  3P…2/4 FT…2/4 OR…2 DR…7

後半 三田尻 2P…10/14 3P…4/7 FT…2/2 OR…1 DR…4
       光 2P…13/20 3P…1/8 FT…2/6 OR…5 DR…1

第2日目

第1試合 光 vs 下関商業
 光はカウント後のオ−ルコ−トマンツ−マンと2−3のゾ−ンデイフェンス。下関商業はハ−フのマンツ−マン。光は多彩なセットプレ−から得点し、カウント後はオ−ルコ−トマンツ−から下関商業のミスを誘い、速攻で得点するというパタ−ンで着実に加点する。下関商業はDIの3P.で対抗するも、連続で得点できず、44−22と光リ−ドで前半終了。後半も光の勢いはおとろえずプレッシャ−マンツ−マンデイフェンスからステイ −ル、パスカットを連発し速攻。オフェンスリバウンドをも支配し、結局91−47でゲ−ムセット。光が2勝目をあげる。

第2試合 高水 vs 三田尻
 序盤、三田尻はインサイドへパスが通らず、外角からのシュ−トを放つが、それが決まらずなかなか得点が伸びない。しかしその分デイフェンスをがんばり、高水にも得点させず、互角の展開となる。しかし高水は疲れからかゲ−ムが進むに連れてタ−ンオ−バ−を繰り返しはじめ、三田尻女子に速攻での得点を許してしまう。調子の出た三田尻女子は外からのシュ−トも決まりだし前半を18−47、三田尻女子リ−ドで終了する。後半は更に三田尻女子のインサイドも決まりだし、点差が開き、一方的となる。三田尻女子はオ−ルメンバ−チェンジの余裕を見せ、32−92で三田尻女子が勝利する。

第3試合 宇部女子 vs 光
 スタ−テイングファイブ  宇部女子 CDEHJ  光 CDFGH
 ここまで光2勝1敗、宇部女子2勝0敗。両チ−ム、中国大会への出場権は獲得した。しかし中国大会で上位進出を目標とする両チ−ムからは、どちらからも「負けない。絶対に勝つ!」そんな熱い闘志が、ひしひしと伝わってきた。試合の焦点は、宇部女子のエ−スC勝野をいかに抑えるか。光のポイントゲッタ−D木野田をどう守るか。また光としては速いゲ−ム展開に持ち込み、ゲ−ム巧者宇部女子のペ−スをどうやって崩していくか、注目の一戦である。
 トスアップ。宇部女子がボ−ルをキ−プ。しかし、いきなりのバックパス。光がその動揺を見逃さない。ロ−ポストでDとFのスクリ−ンプレイ。ボ−ルサイドに来たFにリング下ル−プパス。宇部女子Hいきなりの2スロ−ファ−ル。光はC勝野にGがフェイスガ−ド、残り4人に対してはフルコ−トプレス。効いている、明らかに宇部女子はリズムを崩されている。しかし光はここで相手を突き放せない。宇部女子Cボ−ルスチ−ルからレイアップ。一番入れられたくない相手に得点を許し、「このバカ!」と一喝(光・中村監督)。光、それが効いたか、D木野田をトップに配し、UCLAカットから難なく得点。光Dに対しては宇部女子Cがマッチアップし、エ−スにエ−スをぶつける村谷監督(宇部女子)。それならばと光Fを走らせ、リング下に裏パス。マッチアップした宇部女子Hの隙をついてくる。宇部女子としてはHにボ−ルを集めインサイド勝負を挑む。しかしながら宇部女子のエ−スCを抑え込む作戦がここまで功を奏し、光の思惑どおりのゲ−ム展開。開始6分、宇部女子、最初のタイムアウト。その後も光はCへ執拗なマ−クを続け、宇部女子のリズムを崩す。オフェンスでは光Hの3P、Dのカウント・ワンショットなどで、じわじわ点差を広げていく。前半残り9分、光14−4宇部女子。光19−6まで行くも、ここで流れが変わるプレイが起こってしまった。宇部女子Hのベ−スラインドリブルに対して光D木野田3回目のファ−ル。光、ここでタイムアウトを取るも、Dを変えず。宇部女子、当然インサイドへパス。Hにボ−ルを集め徹底的に1対1。ベンチからは「行け、行け、行け」の徹底指示(村谷監督)。光Dが思い切ったデイフェンスが出来なくなったため、ヘルプがいけばパスをとばされ、遅れれば1対1をやられる。この悪循環が光のオフェンスリズムにまで影響を及ぼした。光Dの得点が止まり、宇部女子Hにパスが入れば「行け、やれ、突っ込め」の指示(村谷監督)がとぶ。前半終了、23−19。光わずか4点のリ−ドであった。
 後半スタ−ト。光、宇部女子Cへのフェイスガ−ドをはずし、Fがマッチアップ。宇部女子、待ってましたとばかりに、Cがパス・ドライブ・シュ−トと目に見えてイキイキしてきた。一方の光、やはりDを起点にオフェンスを展開する。開始5分、26−23で光3点のリ−ド。ここからは光1対1のドライブイン。宇部女子Cのミドル及び3P更にはHの左ミドルポスト近辺のタ−ンシュ−トで点を重ねていく。残り6分48秒、39−31と宇部女子が逆転し、引き離しにかかっている。しかし光、ここでDが踏ん張り、宇部女子Hへのパスカットなどで追い上げていく。残り2分14秒。39−41、宇部女子2点のリ−ドである。光ボ−ルサイドヘルプをがんばり、宇部女子が思わずトラベリング。ここで宇部女子、必死のデイフェンスをするも、光Hのドライブ、それに合わせたDに右サイドから同点のミドルシュ−トをくらう。41−41、両チ−ムとも一歩もひかず延長戦に突入。
 延長では光の最も警戒していた、フェイスガ−ドを受けながらも、切れることなくチャンスを待ち続けた宇部女子エ−スC勝野が爆発した。自分絡みでファ−ルを3つ奪い、ガ−ドとしてゲ−ムコントロ−ルをし、バランスを崩しながらのミラクルショットをきめ、フリ−スロ−2本も決めた。一方の光ポイントゲッタ−D木野田も2本の追撃のミドルショットを決めたが、いかんせん、C勝野を止めることができなかった。

前半 宇部女 2P…9/21 3P…0/3 FT…1/6 OR…4 DR…5
       光 2P…9/17 3P…1/9 FT…2/3 OR…4 DR…7

後半 宇部女 2P…8/13 3P…2/7 FT…0/0 OR…4 DR…6
       光 2P…6/11 3P…1/9 FT…3/5 OR…8 DR…3

延長 宇部女 2P…2/3  3P…0/0 FT…2/2 OR…0 DR…2
       光 2P…2/4  3P…0/3 FT…0/0 OR…0 DR…0

第4試合 下関商 vs 高水
 スタ−テイングファイブ  下関商業 CDEIM  高水 CDEFG
 下関商業Dの3Pで先制、Iのレイアップと有利にゲ−ムを展開していく。一方の高水は得意の1−1−2−1のゾ−ンプレスをおりまぜながら、思い切りのいいシュ−トとドライブの1対1で得点していく。しかしながら高水はゾ−ンプレスでのファ−ルが目立ち、オフェンスでは疲れからかイ−ジシュ−トを落としてしまう。下関商業はD・Iが外回りで点をかせぎ、Lがリバウンドをがんばり、シュ−ト数を増やしていった。その差の分、下関商業がリ−ドして前半を終わり、39−29であった。後半は全くの互角。一進一退の攻防が続く。下関商業はセンタ−Lにボ−ルを集め、デイフェンスを狭めさせて、外にふってシュ−トと外回りを中心に得点。高水は速い展開からDのドライブイン、パスランなど下関商業の足が止まってきたところを1対1で攻め込んでいく。しかしながら、ここでもリバウンドの差が出てしまい、リング下のこばれ球を下関商業に押し込まれたり、速攻に持ち込まれたりと、前半の10点差を高水はひっくりかえすことはできなかった。

前半 下関商 2P…12/23 3P…3/8 FT…5/9 OR…7 DR…9
      高水 2P…8/22  3P…3/8 FT…4/7 OR…4 DR…3

後半 下関商 2P…14/22 3P…3/9  FT…0/0  OR…7 DR…12
      高水 2P…9/20  3P…4/12 FT…9/11 OR…4 DR…4

第5試合 三田尻 vs 宇部女
 スタ−テイングファイブ  三田尻女子 CDEHI  宇部女子 CDEFH
 両チ−ム3勝負けなしで迎えた事実上の決勝戦である。正直、宇部女子がここまで新チ−ムをまとめあげていたことに驚きを覚える。ここまでの戦いでは上手さ・速さ・強さ・粘りなど、あらゆる要素を見せて勝ち上がってきている。
 ただし果して、宇部女子のその強さが、三田尻女子相手にどこまで発揮されるのか、それがこの試合の最大の見どころである。
 センタ−ジャンプのボ−ルを三田尻Gがキャッチしてそのままレイアップ。そしてハリ−バックと、ハ−フコ−トマンツ−マンで受けてたつ三田尻女子。一方の宇部女子はC勝野を中心にHをインサイドに配し、ファ−ストシュ−トはCがトップからロングシュ−ト。三田尻女子はデイフェンスリバウンドからCへパスアウト、そしてリング下へ走り込んだIへワンパスと隙あらばがんがん速攻を仕掛けてくる。更にはインサイドのGにボ−ルを集め宇部女子Hからファ−ルを奪っていく。展開としては宇部女子がファ−ルをしながらも何とか三田尻女子の怒濤の攻撃を最小限にしのいでいるといったところであろうか。宇部女子のオフェンスとしては、インサイドHの裏にパスを集めてファ−ルをもらい、Cの1対1、アシスト等でくいついて行くという感じである。得点が止まりそうになると三田尻女子Cの3P、Dのリバウンドショットなどが効果的に決まり、宇部女子としては苦しい展開で前半を終えた。39−22で三田尻女子17点リ−ド。後半になると三田尻女子にミスが目立ち、じわじわと宇部女子が点差を縮め始めた。三田尻女子はGにボ−ルを集めデイフェンスを狭めさして外からシュ−トといくが、ことごとくリングに嫌われている。宇部女子もCが執拗なマ−クにあい、三田尻女子Hのデイフェンスを攻めきれないまたインサイドに1年生センタ−Gを入れシュ−トまでいくものの、もう一つ確実性がなく、点差を縮めれない。結局前半の差がそのままの得点差として大きく宇部女子にのしかかってしまい54−42で三田尻女子が全勝で山口県1位として中国新人大会への出場権を獲得した。

前半 三田尻 2P…12/24 3P…3/10 FT…6/10 OR…10 DR…8
    宇部女 2P…9/23  3P…0/3  FT…5/6  OR…3  DR…7

後半 三田尻 2P…6/21 3P…0/6 FT…1/3 OR…4 DR…9
    宇部女 2P…9/21 3P…0/4 FT…2/2 OR…5 DR…12

(山口県高体連)