★熊本国体結果★

◎少年男子 監督・選手はこちら

1回戦(平成11年10月24日 11:00 アクアドーム)

 山口県86 − 63山形県 (前半33 − 25、後半53 − 38)

<戦評>

 序盤は、両チームとも初戦の緊張からイージーシュートミスが目立つ。高さに勝る山形は、11番小野、12番伊藤のインサイドでの勝負にもちこみたいところだが、山口は体を張った堅い守りで得点を与えない。先にペースを握ったのは山口。12番中川の3Pシュートが決まると、激しいディフェンスからリバウンドも制し、持ち前の速い展開から4番堀のカットイン、13番中川の3P等で着実に得点し、前半10分で12対4とリードする。山形も前半残り7分、11番小野のインサイドの高さを生かしたシュートが決まり徐々にペースをつかんでいくが、シュートがいまひとつ決まらず、前半は33対25で山口のリードで折り返す。
 後半、山形はゾーンディフェンスに切り替え、ディフェンスリバウンドも取れ始め、5番阿部の3Pシュートも決まり徐々に追い上げる。一時は、1点差にまで詰め寄ったが、山形が外からのシュートが後半に入っても決まらず、11番小野のインサイド中心の攻めに片寄ったのに対し、山口は12番13番中川兄弟がスピードある速攻からレイアップを決め、5番中嶋がゴール下を押し込み、4番堀、7番中津が要所で3Pシュートを決めて、後半残り3分には70対59と点差を広げる。山形も必死のオールコートディフェンスでプレッシャーをかけ追い上げをはかるが、逆にファールがかさみ点差を縮めることができず、86対63で山口が山形を下した。
 堀    33得点、14リバウンド
 中津   17得点
 中川和 12得点
 中川直 16得点

 

準々決勝(平成11年10月25日 14:30 アクアドーム)

 山口県76 − 110東京都 (前半37 − 59、後半39 − 51)

<戦評>

 両チームともハーフコートマンツーマンディフェンスでスタート。東京は5番田ヶ谷のセンタープレーを中心に、山口は12番中川のカットインプレーなどでお互いに得点を重ね、スタート5分で東京12対11山口。東京4番朝山の3Pシュートなど、シュートが入りだし勢いに乗り、東京20対12山口。山口たまらずタイムアウト。山口は東京の高さに対し、必死のディフェンスをし、4番堀のカットインプレー、3Pシュートなど連続ゴールし反撃するも、東京は5番田ヶ谷を中心に得点を加え、10分すぎで東京28対19山口。リバウンドを制した東京は、プレイに余裕が見え始め、13番森本の3Pシュートなど得点を重ねる。山口は東京の高さに苦しみ、7番中津を中心に外角からのシュートを狙うが加得が進まず、前半終了時59対37。
 後半は、山口7番中津の3Pシュートでスタート。ディフェンスは、両チームともマンツーマンディフェンス。山口は、7番中津を軸に外角から勝負に出る。ディフェンスのプレッシャーを厳しくし、東京のミスをさそいターンオーバーからの得点、6番江本の連続3Pシュートなどでゆさぶりをかける。高さに余裕のある東京は、パスミスを連発し、山口にターンオーバーを許すも外角シュートも決まり、個人技を中心に確実に得点を伸ばしていく。メンバー全員入れ替える余裕のなか、東京110対76山口と東京の圧勝で終了した。
 中川和 19得点
 堀    16得点
 中津   12得点
 江本   11得点

 

◎少年女子 監督・選手はこちら

1回戦(平成11年10月24日 14:00 熊本高校)

 山口県78 − 49山形県 (前半41 − 19、後半37 − 30)

<戦評>

 (前半)茨城マンツーマンDF、山口オールコートマンツーマンDFでスタート。両チームよく走り、開始からとてもスピーディーな試合展開となった。先に点が動いたのは、リバウンドに粘り勝った山口。残り13分10−17で茨城がタイムアウトをとりDFをゾーンに変え山口の攻撃を止め17−17と同点に追いつく。残り8分、茨城が2回目のタイムアウトをとり、ゾーンプレスをかけるが、山口I廣田が落ち着いてボールをさばき、連続3Pを決めるなど、茨城を突き放し、山口41−19茨城で前半を終える。
 (後半)山口は、I廣田のシュートで着実に点を重ねていく。茨城はOFのリズムがつかめず、ミスが連発する。さらにファールが重なり、フリースローを着実に決められ、点差が広がっていく。残り14分過ぎ、茨城はDFで頑張りを見せるが、シュートミスが続く。山口はG勝野の連続3Pなどで69−38とリードを広げていく。茨城は最後までゾーンプレスで頑張ったが、山口の落ち着いたプレーを崩せず、山口78−49茨城で1回戦を終えた。
 廣田  25得点
 松下  12得点
 梅本  11リバウンド
 木野田 12得点

 

2回戦(平成11年10月25日 11:35 アクアドーム)

 山口県78 − 52岩手県 (前半49 − 21、後半29 − 31)

<戦評>

 お互いマンツーマンディフェンスで始まった立ち上がり、先にペースをつかんだのは山口。5番松下、6番梅本のゴールにより、前半3分で11対2と9点のリード。岩手は、タイムアウト後、代わった14番松好のゴールで追いかける。しかし、山口の5番松下は、8分間で15得点と大当たり。22対8と山口14点リードの場面で2度目のタイムアウト。タイムアウト後、岩手も6番木村の3Pシュートで得点するものの、ペースをつかめず、山口5番松下の攻守にわたる活躍で点差はひらく一方。前半13分、ディフェンスを3−2のゾーンに変えて山口の攻撃をしのぐが、思うようにシュートが決まらず、49対21と、山口大きくリードして前半を折り返す。
 後半、岩手は2−2−1のゾーンプレスで山口にプレッシャーをかけ、4番深沢のゴールなどで反撃する。山口は、交代する選手が次々に活躍し、多彩な攻撃で点差をつめさせない。岩手は、単発な攻撃を続け、うまく得点することができないまま、前半の得点を縮めることができないまま78対52で試合終了。山口5番松下は、36得点と一人で全得点の半分近くをとる活躍ぶりであった。
 松下  36得点、11リバウンド
 梅本  16得点
 木野田 10得点

 

3回戦(平成11年10月26日 10:00 アクアドーム)

 山口県83 − 85埼玉県 (前半36 − 42、後半35 − 29、延長12 − 14)

<戦評>

 埼玉、山口共にマンツーマンディフェンスから立ち上がり、先制したのは埼玉。5番津留崎の連続シュート、11番池田のバスケットカウントなどでリードを奪う。乗り切れない山口はタイムアウト。山口10番廣田の3Pで追いかけるが、埼玉は11番池田のポストプレーを中心に得点を加え前半6分、17−11と埼玉リード。硬さの取れた山口は守りを固め、相手のミスを誘う。両チーム点を取り合い、前半14分、山口6番梅本のバスケットカウントで、26−28とはじめてリードを奪う。その後も埼玉9番小甲、山口7番久保山など交代した選手もベンチの期待にこたえ活躍し、一進一退の攻防が続く。行き詰まる前半戦をリードしたのは埼玉。9番小甲、11番池田の連続ゴールで42−36の6点のリードで前半終了。
 後半も、前半ファールトラブルでベンチに下がっていた山口5番松下が3Pを決めれば、埼玉11番池田のシュートで得点を加える。両チーム接戦を抜け出せないまま後半残り5分、山口の5番松下のバスケットカウントで61−61の同点に追いつく。埼玉は、13番佐藤の3Pで、66−61で再びリード。タイムアウト後、山口11番木野田のゴールで、68−69とリードを奪い返す。埼玉9番小甲のバスケットカウントで71−69と再度リード。山口5番松下がすぐに奪い返し71−71で後半終了。
 延長戦に入っても、山口10番廣田の3P、埼玉7番市川の3Pとお互い一歩も引かない好勝負。83−83、残り30秒埼玉8番大野のドライブインで、85−83。息詰まる接戦を埼玉が制した。
 木野田 24得点
 松下  19得点
 梅本  16得点
 廣田  13得点

※<戦評>は、各会場で配布されているものから転載しました。